JTの配当性向がぶっ壊れ 今後の投資対象としてどうか
JT の配当性向がぶっ壊れてきましたね。
2月6日に JT の決算短信が出ました。中身をチェックされた方はもう把握してると思い
ますが配当性向がものすごく高くなってきてます。
配当性向が高くなってきたってことは今後の増配余地がなくなってきたので、そこがま
ず懸念点だと思います。
それと絡めて今後の投資対象としてはどうなのかというところを考えました。
配当性向
配当性向については以下の2点を確認しておきます。
- 配当金
- 1株あたり利益
配当金
2013年からのデータですが毎年増配を繰り返していて配当金は右肩上がりに伸びていま
す。2019年12月期が154円でしたが来期も154円ということで、ついに増配がストップ
しました。
1株あたり利益
2015年12月期をピークに毎年1株当たり利益が減ってきています。
来期の2020年12月期の予想が172円になっていて、それに対して予想配当金は154円な
ので2020年12月期の配当性向は89.6%にります。
約90%の水準まで高くなってきましたが他の企業を見ていると配当性向は30~40%とい
うところが多いです。
90%だと3倍くらい高いことになりますので、配当性向に関してはぶっ壊れてきたなっ
ていう印象ですね。
今後の配当金
JT が公表している株主還元方針をご覧ください。
1株当たり配当金の継続的な成長というところは確かに毎年増配を繰り返してきまし
た。
しかし来期で配当性向が90%になり、2019年12月期で154円、来期も同じく154円で継
続的な成長というところでは疑問が出てきました。
次に強固な財務基盤を維持しつつというところに関してです。
来期の配当性向は90%ということは利益のうち90%も配当金み回して大丈夫なのかとい
う懸念もあります。
仮に強固な財務基盤を維持できるのであれば、投資家目線で見るのであれば配当性90%
が限界値としてみて投資判断をするのがいいのかなと感じます。
なので今後の配当金としては良くて維持。
154円の配当が続けばいい方かと。
利益ベースで言うと一株あたり利益172円というのがボーダーラインになってきますか
ね。
今後の投資対象としてどうか
これから買いを検討するなら
増配が難しいとしても配当額は依然として魅力的なものがあります。
ただ注意点としては利益率です。
JT の営業利益率はかなり高いです。
営業利益率は本業でどれだけ稼ぐ力を持っているのかを見る指標になりますが、JT の
営業利益率は20%を超えていてとても優秀です。
ただ注意したいのは高い水準をキープしているものの、2016年12月期からはだんだん下
がってきています。
増配は無理だとしても維持するのであれば21%のラインはキープしないと厳しい状況に
なってくるはずです。
JT に投資対象を選ぶ目的としてはほとんどの方は配当金だと思うので減配が NGという
人は要注意ですので、少額にしておくのが無難かなと思います。
すでに持っている
含み益が出ているのであれば一部利確してポジションを下げておくのが今以上に株価を
下げた場合には精神衛生上は良いのかなといったところでしょうか。
あとは継続保有ですかね。
今後 JT が減配するようなことがあったとしても、大幅に利益を落とさないのであれば
減配したとしてもまだ高水準な配当金だと思いますので継続保有もありです。
すでに JT を保有している人で利回りが6.25%以上で買付ができた人は20年程度で回収
できてしまいます。
でもやっぱり含み益が出てるのであるとポジションを軽くして今後の動向を見るのが良
いですかね。
以上 、JT の配当性向に絡めて今後の投資対象としてはどうなのかっていうところ考え
ました。
この記事はYoutubeに動画をあげていますので、よかったら見て頂けると嬉しい限りです!
音声だけでも問題ないと思いますので、通勤時などにどうぞ。
それでは良き投資ライフを!