グロース株の売りのタイミング
今回はグロース株の売りのタイミングについての記事です。
グロース株をしている人でファンダのみで投資判断をしている人、あるいはそもそも売りタイミングについて基準を見いだせてない人には参考になる部分があるかなと思います。
まずは結論から
結論 トレンドで売りの判断
売りのタイミングはトレンドを見て判断する。
トレンドを見て判断ということですが、例を挙げると下記のようなことです。
理由 損失を極力抑えることができる
損失を極力抑えることができるからですね。
これについては相場で生き残るためにはかなり重要と考えています。
根拠 開示情報を待っていたら大きく損する可能性が高い
前提
これまではグロース株の売りのタイミングというのは、企業の売上高と利益の成長性ののストーリーが崩れたらというふうに考えていました。
グロース株というのはファンダメンタルが強い企業のことで、中長期で右肩上がりに成長することを期待して買うわけです。
なので売る時がくるのであれば【企業の成長性のストーリーが崩れた時】っていうのは理屈にかなっています。
簡単に言うとファンダメンタルのみで売買するというのがこれまでの私の考えでした。
というわけで今回はファンダメンタルのみで売りタイミングを判断する場合とトレンドに基づいて売りタイミングをする場合で損失がどの程度変わるか考えていきます。
ファンダメンタルで売りの判断をする場合
保有していたRPAホールディングス(6572)を例に考えていきます。
まず、買いを入れたのが9月17日で約定した代金は1株1,639でした。
ファンダメンタルのみで売りの判断をするなら10月11日だと思います。
10月11日に連結業績予想と実績の差異に関するお知らせと2020年2月期第二四半期の決算説明資料が開示されました。
売り要素として見るポイントは連結業績予想と実際の差異に関するお知らせにある増減額と増減率を見ます。
売上高、各利益は予想に対してマイナス。
通期予想を達成するには厳しい減益率と判断したとします。
この発表が10月11日金曜日の16時だったので、次の取引は連休明けの10月15日の火曜日になります。
15日の高値1,314円で売れたとすると、買い値1,639円に対して約20%の損失となります。
トレンドで売りの判断する場合
25日移動平均線を株価が割った場合で考えます。
9月17に買って、次に明確に移動平均線を割るのは10月の3日です。
この日の安値で売ることになったとしても株価は1,572円で、買い値、1,639円に対して4%で済みます。
まとめ
このようにチャートのトレンドで判断する場合とファンダメンタルの情報が出てすぐに売りの判断した場合で約15%も損失に差が出ました。
下降トレンドとしては9月30日には見てとれますが、開示情報が出る前にファンダだけでは読み取れない地政学リスクなど発生したらどうでしょうか?
その後の情報開示と相まってもっと株価は下げるかもしれません。
相場で生き残る、損失を抑えることに重点を置くならトレンドで売りのタイミングを判断することはかなり有効かと思います。
また明確な売りの判断をもつことは後で自分の取引を振り返ったときにちゃんと検証ができるはずです。
以上、売りのタイミングはトレンドで判断をするのは有効ですということで記事を書きました。
なにか参考になる部分があれば嬉しく思います。
今回の記事はYoutubeで動画にしています。
音声が良い人はぜひご視聴おねがいします!
それでは良き投資ライフを。