30代家族持ちサラリーマンの資産形成

投資活動や副業を通してお金を増やす、または守るといった内容に焦点を当て情報共有できればと思います。

IPO銘柄選び方 ~値上がりを狙うor損を減らす考え方~

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 今年(2019年)の9月はIPOが多いですね!

IPOの勝率は圧倒的(8割~9割)とはいえ、必ずしも勝てるわけではありません。

初値で利益を上げる、または損失を避けるためのチェックポイントを整理しておきます。

 IPOとは

Initial Public Offeringの略で新規公開株のことですね。

未上場企業が証券取引上に上場することいいます。

資金はいくら必要?

購入は100株からの購入となるので、必要資金は公募価格×100ですね。

30万あればたいていのIPOには申し込みできるんではないでしょうか。

 IPOのメリット

ほとんどいいことばかりですよね、当たりさえすれば!

  • 驚異の勝率90%超え(2018年度実績)
  • 購入時の手数料がかからない

IPOは公募価格が割安に設定される場合が多いことから、初値の売却で利益が期待できるわけですね。

2018年は70銘柄が新規上場し、初値が公募価格を上回ったのはなんと64銘柄!

実に勝率91.4%と非常に魅力的なものになっています。

ただ、これは当たればの話ですね。

人気ありすぎて抽選に通るのは非常に厳しい状況・・・。

でも抽選に落ちたとしても申し込み時の資金はそのまま返されるので損失は0です。

そのためIPOはお金のかからない宝くじなんて言われたりするそうです。

IPOのデメリット

  • 損失のリスク
  • 当選率低すぎ
  • 資金が拘束される

 確立が低いとはいえ、必ず初値が公募価格を上回るわけではありません。

当選率についてはこれはしょうがないですね。

IPOは人気がありすぎて抽選に通るのは非常に厳しい状況にあります。

少しでも当選確率を上げるには複数の証券口座を開設してとにかく応募することになるわけですが、証券会社によっては申込時に資金を振り込む必要があるため、すべての証券口座から応募しようとすればするほど資金が拘束されてしまいます。

とはいえ、抽選に受かってしまえばかなり魅力的な勝率になっていますし、ホントに値上がりするものだと一撃ウン百万の利益があるから夢がありますよね!

IPOを見極める

  • 発行・売出の株式数(吸収金額)
  • 上場する市場
  • ロックアップの有無
  • 企業の業績

発行・売出の株式数(吸収金額)

発行・売出をする株式数が多いと公募割れを起こしやすいです。

大量の売り注文に対して、それを支える買い注文が入りずらいからですね。

なぜ大量の売り注文が入るのか?→IPO投資では初値売りが常套手段となっているため、売出をする株式数が多ければその分売り注文が入る。

なぜ買い注文が入りずらいのか?→売出をする株式数が多いということは当選する投資家が増え、初値で買いたい投資家が減る形になります。

上場する市場

上場審査基準というものがあり、市場ごとに要件が異なります。

東証一部で言うと、流通単位は20,000単位(1単位100株)以上となっているので、最低でも200万株をIPOで発行・売出しをしなければいけません。

これは上記の「発行・売出の株式数が多い」場合になりますね。

また、東証一部の上場審査基準では時価総額が250億円以上というルールがあります。

これほどの規模だと売上高は年間100憶~1,000憶でしょうから、このような規模の会社が今季は50億売上増を見込んでいます!なんて言ってもたかだか数%なわけですよね。

ということは成長への期待感は薄くなり、大きな値上がりには期待できなくなってしまいます。

一方、新興市場マザーズJASDAQ)に上場する企業は、規模が小さい企業が多く急成長の最中にあったりしますので、期待値が高く、大きな値上がりを見込めます

ロックアップの有無

会社役員・大株主・ベンチャーキャピタルなどの公開前の会社の株主が、その株式が公開された後に一定期間、市場で持株を売却することができないよう公開前に契約を交わす制度のことをいう。

野村証券:証券用語解説集

上記のとおり、ロックアップのある企業のほうが上場後に急な株価の値下げが起きずらいです。

多数の株式を持っている人の売却時期を縛っているからですね。

ロックアップについては目論見書から確認をとることができます。

 企業の業績

以下の内容くらいはおさえておきたいですね。

  • 売上高
  • 営業利益
  • ROEROA

売上高

企業が大きく成長できているか、これを見るには売上高に注目しましょう。

企業の成長が見込めるということは株価値上がりも見込めるということですね。

営業利益

売上総利益(粗利)から販管費を差し引いたものです。

営業利益は企業が本業で稼げているかを見る指標になります。

営業利益率を毎年伸ばせている企業は実力がある企業と見てとれます。

ROEROA

ROE自己資本)とROA(総資産)それぞれから利益を生み出せているか確認しましょう。

本記事では計算式などは割愛させて頂きます。

まとめ

以上、IPOの選ぶにあたって見るポイントを整理してみました。

勝率は高いとはいえ、負けも0ではありません。

そんな中でもより高い勝率を狙って銘柄選びをやっていきましょう。

それでは良き投資ライフを。